旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

清明(チェンメン)

二十四節季の一つ。中華系の祭日で、先祖の墓に詣でる日。イメージとして、日本のお盆に近い。

チョンブリーにある、妻の一族の眠る土地へ。見渡せぬほど広大な丘陵地帯に墓が並ぶ。

義父が長男である、父方の祖父母のお墓。

墓碑には「中国で結婚していた女性と、移民してからタイで結婚したおばあさんと二人の名前が書いてある」と親戚の一人が教えてくれた。妻も「初めて聞いた!」とびっくり。

しかしそういう目で見てみると、男性一人の名に複数女性の名が書かれているものが他にも散見される。

花や酒を撒いて、5mほどあろうかという大きな爆竹に火をつける。

最後に大きなのがバンッと鳴って、こんな紙が登場。

あの世で使う金に見立てた紙を燃やす。

こちらは義母方。海南島出身の祖母は、孫娘が僕と結婚して10ヶ月ほどで他界。この場での葬送には僕も立ち会った。久しぶりの再会である。ただ、こちらのお墓参りの段取りは義母方の長男が仕切っていたので我々はお祈りをする程度。男系社会なのだと思う。

親戚筋が集まっているが、内の一人が先日出家を済ませてきたのだと写真を見せてもらった。

ちなみに縁起を担いで宝くじ売りがやってくる。義父が買って、一つくれた。(外れた)