昨夜、闇の中、数百人はいただろうか、えんじ色の衣をまとった、おそらくチベット僧が黙々と寺の外周を相当の早足で回っていた。人にぶつかろうがおかまいなしに(そう見えた)。中には五体投地で進む僧も。見ていて、少し背筋が寒くなるくらいに、彼らは黙々とひたすらに歩いていた。
だが、今日は趣が異なる。明るい。昨夜感じた厳粛な雰囲気は、昼の太陽の下にはすっかりかき消されている。門前の市の埃っぽさや散らかったゴミも目につく。幸い、夜の闇ではそれらは上手い具合に目に入らなかったのだが、今日は、ああ、やっぱりインドだ、とそういう感じだった。
菩提樹。
土産物屋。友人が数珠を買うのにつきあう。
タイ語。