旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

ポーカンプッタウィハーン寺

こちらも、お世話になったタイ寺。お礼と、最後の寄進を。気持ちを包む封筒には名前を書くのだが、今回は夫婦の名前に加えて「……と子ども」と書いてみた。

お忙しい中、読経と講話をいただき、今後の生活での幸福をお祈りいただいた。

「タイにいるときは熱心にお詣りしたりはしてへんかったけどなぁ」と妻。確かに。それが、タイ人どうしのコミュニティとして、宗教行事として、そして何より、精神的支柱として、ここでは3、4ヶ月に一度は通う存在だった。

僕は別に宗教を持つ人間ではないが(そのことはタイ人的には強烈に驚くべきことである)、それでもなお、あるいはだからこそ、このお寺が妻の助けになってくれたことに心から感謝する。

ちなみに、お話いただいた内容は、縁とかカルマとか因果応報とかについてであり、それが我々のインド生活やこれからの家族生活にどのように関わっていて、ゆえに僕らはどのように考え生きるべきかというものであった。分かりやすい内容ではあるのだが、それでも宗教用語になると、けして得意ではない。

と、思っていたら、お寺を出たあとに妻本人からも「いやー、よう分からんとこもあったわ」と言われてずっこけた。