旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

高野山へ

暑い。暑い。暑い。

昨年、12年ぶりの日本は関西の夏。しかしながら、余市にウィスキーを飲みに行って、帰宅したと思ったらそのまま残暑が終わる頃までバンコクだった。

ので、みっちりしっかり大阪近辺で過ごす夏は、今回、実に13年ぶり。記憶をたどっても、はたして、こんなにも日射はきつく、過ごしにくい蒸し暑さだっただろうか、と訝しむ。

少しでも逃れるべく、連休終盤の今日は、高野山へ。

土曜の朝7時過ぎに南海線難波駅を出発。和歌山県橋本駅へ。

ここで、特別列車の天空51号に乗り継ぐ。

しかし、珍しく朝が早かったので、娘は難波を出た辺りで眠りを再開し、せっかくの電車が動き出しても、ぐっすりと。

列車はどんどんと山を登る。

終点間近で起きた娘。

「おとうちゃん、ここはどこやのん?」「なんや、あたし、寝て起きる度に、よう知らんところに連れて来られてる気がするんやけど」

ぽやんとした目で娘が問う。

娘よ、あなたの認識はなかなか正しい。旅行で移動を重ねるのは、まったくもってお父ちゃんとお母ちゃんの趣味なのです。今のところは付き合いなさい。その内自分で行動できるようになって、趣味が一致すれば是非一緒に、様々な土地を尋ねましょう。もしこういうのが好きでなければ、あなたはあなたの道をゆけばよろしい。

極楽橋駅で、今度はケーブルカーに乗り換える。