旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

ガオラオ

汁ソバの麺抜きのものをガオラオと呼ぶ。つまり、スープと具。それに白ご飯というのがよくある組み合わせ。

ただし辞書によると(少し記述が分かりづらいのだが)、潮州語の「高楼」が語源で、中国式寄せ鍋を高楼(大中華料亭)へ食べに行ったことから、とある。

反政府運動の激化により、住んでいる地域も閉鎖地区に指定。銃声や爆音が身近に聞こえており、政府による強制排除も近いとの話もあることから、家を離れホテルへ避難。

初日の夜、いつもの居酒屋、田舎っぺで軽く飲み食いして、その勢いで屋台でガオラオを。銃声が日常生活にあるというのは、それまでにそんなものとは縁のなかった我々にしてみれば調子を狂わされるには十分で、たぶんそういうおかしい具合もあって、「もう一軒行くで」になったものと思われる。

さっぱりしたスープに、豚の各種内臓や、バラ肉を揚げたもの、血を固めたものが入る。全般的にあっさり。