旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

お鍋

友人を5名招いて鍋パーティー。内1名は3歳、もう一人は先週1歳になったばかりというメンツ。

午前中にINAマーケットへ買い出し。

鍋はシンプルに鶏がメイン(というかインドでは豚も牛もアレだし、魚介類も何なので、こうならざるを得ない)。手羽先と昆布とで半日ほど煮込んでそれだけでもじゅうぶん美味そうな匂いのするだし汁を、大鍋にたっぷり準備。

エビをメインに鶏肉を少し混ぜ、パクチーナンプラーを隠し味程度に入れたりしつつ、少しエスニックな感じのつみれ。ブラウンのハンドブレンダーであっという間にできるし、後片づけも極めて楽。

白菜、ニンジン、大根(これは先にだしでことこと煮ておいた)、ほうれん草、エリンギ、ネギ(いわゆる白ネギがないから太めのネギの下半分を利用)、マロニー。

ポン酢、ゴマ、かんずり、カボス果汁(100%)、妹の夫の実家からいただいた柚子七味というあたりを適当に各自で取り皿に。

箸休めやおつまみというよりも、しっかりとおかずという感じで、カブの甘酢漬け(前回の日本で初めて知ったが妻に非常にウケが良いのだ)、ほうれん草のおひたし、里芋と高野豆腐の含め煮(ケアを怠って弱火でことこと煮すぎてしまい里芋が必要以上に柔らかくなってしまったが)、これもINAで買った新鮮でつやつやした玉ひもと、具の一部として食べるくらいの勢いでたっぷり入れた針に切ったショウガを、シンプルにみりんと醤油で炊いたもの。義母が買って持たせてくれたアヒルのロースト。

ビールはインドのキングフィッシャーはもとより、タイのチャーンビール、ヱビスプレミアムモルツ黒ラベル(全部バンコクで調達してきたもの)。女性陣はスラー(インドワイン)のスパークリングのロゼからスタート。シャンパングラスが人数分無いので、普通のワイングラス。中に冷凍しておいたイチゴを一つころりと入れてから注ぐ。冷たさがもつし、泡の中で踊るイチゴの見た目も綺麗。それに、年末の日本で友人からいただいた愛知の地酒(銘柄失念。美味かった)

食後に、これまた日本で調達してきて、開けるのを躊躇していたシングルモルトの封を切った。ベンチャーウイスキー社、イチローズ・モルトの「秩父・ザ・ファースト」。秩父蒸溜所で最初に出荷されたお酒。確かに若いモルトの刺激がぴりぴりするのだが、同時にこれが3年とは思えないとろけ具合で、美味かった。一緒に飲んだのはもう一人だけだったが(奇しくも大学時代のサークルの後輩がこちらに住んでいる)「美味い、美味いと」

一方、妻と女性陣はベイリーズ。これはこれで、よくできたアイスクリームがそのまま液体になって、しかもそこにアルコールも入っているという、夢のような飲み物である。

いやいや、楽しかった。

ところで今回、鍋のしめはおじやでなく、稲庭うどんにしたので、まだ出汁が残っていた。これをとっておいて、翌朝に温めて(冷蔵庫から出したとき、コラーゲンでぶるっぶるの塊になっていた)、ご飯を入れて卵を溶いて、刻んだネギを振っておじやとした。熱々で鶏の香りがプンとして、寒い朝にぴったりだった。

またやろう。