旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

アーユルヴェーダ

ヨガに毎朝通っているシヴァナンダヨガの教室で、アーユルヴェーダマッサージも受けられる。会員価格、1時間600ルピー(約850円)。スパに比べると、半額以下の感覚だ。

受け付けを済ませ、奧の建物へ。

相応の設備か。しかしエアコンはきいているし、それなりに清潔だし、整頓されているので、悪い感じはしない。

スチームを浴びる機械が、ガスコンロに乗った鍋にホースで直結されている。まさに蒸し器の様相。

木のベッドは油でよい具合に光っている。

服を脱ぐように指示されて、「それも」と下着を指さされ、もそもそと脱ぐ。代わりに15cm幅くらいの細長い布を渡される。上辺から左右に紐が出ているので、それを腰で結わえて、股の下を通した布を背中の紐の部分にひっかけておく。ふんどしのようである。

黒砂糖のような匂いもする少し赤みのかかったオイルで頭のてっぺんからつま先までてろてろに油まみれになって、揉まれる。

おしまいにはシャワーも浴びられる。石けんもシャンプーもハーブを使ったものだった。

身体のコリがほぐれて爽快、という感じとは異なるが、終わってみるとそれなりに気分が良い。妻も悪くなかった、と。

後日妻から聞いたが、男女二人のマッサージ師は夫婦で、アーユルヴェーダ発祥の地、ケーララからデリーに来たのだそうだ。