旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

Polo Lounge

「ハイアットに行く」と妻が。友人と盛り上がる気持ち、そして何より「インドで気に入っているところに連れて行ってあげたい」という気持ちは痛いほど分かる。逆に僕の友人が来ていたら、同じことをするだろう。

妻にしてみれば、生まれ育った背景が近しい友人というのは、特にこの地においては得がたい。

気持ちいいくらいのスピードで、僕には理解できない語彙で、気を許せる相手と自分の母語で話ができるというのは、極めて異例で、そして貴重。

僕がタイ語はできるとは言え、けしてネイティブではなく、スピード感も語彙も文法も足りない。その中で二人で生きている。そういう意味でも妻にストレスがかかっているのだと、改めて思う。

だからこそ、多少眠かろうが、そんな個人的なことよりも、妻には友人の滞在中に、大いに気を吐いてもらい、エネルギーを充填してもらいたい、と、心底思う。特に僕と違って、他者とコミュニケートしないと精神的に落ちていく性格の人だから(僕はほったらかされていたら、内向きに一人で当面の間はむしろ楽しく生きていける方だが)