旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

マウンテンバイク購入

スープの冷めないどころか、鍋でスープを煮込んでいる最中に「あ、ちょっと胡椒足して」と言うと、「はいはい」と対応してもらえるくらいの距離に住む友人がいる。

バンコクにいたときの友人の一人の同じ会社(正しくは会社組織ではなくて、公の団体)の人で、デリーに越す際に「デリーに行くのだけど知り合いがいなので、誰かご存知の方いれば、紹介してください」とお願いしたのをきっかけに知り合った人。

結果、今は徒歩1分の距離に住んでいて、家族ぐるみで行き来をしている。僕ら夫婦より、ちょいとだけ若くて、2歳ちょっとになる男の子がいる。

我々、彼ら、双方夫婦と共に、お酒が好き。

互いの家を行ったり来たりしながらアルコールを摂取しているのだが、そんな中で、ヒマラヤを自転車で駆け巡るというアクティビティについて、熱っぽく語られ、勧誘された。逡巡や恐怖や、財布の都合や妻の視線など、もろもろの要素がありつつ、結果、マウンテンバイクをまずは一台購入と相成った。

彼の勧誘があまりに上手だった。確信するが、彼は女性を口説くのも、相当、上手に違いない。

で、自転車屋。2度の下見の後、結果。

だいたい、自転車がこんな箱に入っていること自体がまず驚き。

そして組み立てられていく。

ギアの調整など。

さてさて、肉体を使うことにはネガティブな感興しかなく、基本的にインドアな方向の人間である自分が、果たしてどうなるのであろうか。ヒマラヤ実践はさっそく来週末である。

(ちなみに、長時間走るとお尻が痛むので、パッドの入った専用のパンツがある。ヘルメットはさすがに買ったが、このパンツはとりあえず貸してもらうことになった。パンツ友達)

彼の奥さんからは「すいません、引き込んでしまって」と恐縮されている。

いや、ここは、ちゃんと、公平になろう。僕の趣味である、飛行機のマイルやホテルのポイントの世界に既に彼をどっぷり引き込んでしまった後のことなのだ。

「週末は家族を置いてヒマラヤに行く」に加えて、ここ1年ほどは「マイルのためにバンコクに一人で行って来る」etcとのクレーム。むしろ「ごめんなさい」は僕の方である。