旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

ナパバレー

ホテルの部屋でスタバのコーヒーをいれて、妻を起こす。

近くのファストフードのお店で朝食。幸せなことにサンフランシスコの街には、ご飯をとれる店がいくらもある。その中で、妻と「ここにしよう」と意見が一致。こういう感覚が一致することは二人にとって幸せだ。

とは言え、主に妻だけがクレープを食べる。僕は一口味見。

今朝は雲が立ちこめている。

ナパバレーという言葉を最初に知ったのは、NHKの「ラジオ英会話」だった。大杉正明先生。そのときにヨセミテも耳にしたような記憶がある。高校時代くらいだったか。

余談。いつ頃だったかと思い、検索してみたら、なんと大杉先生のポッドキャストがあるのを発見。何で今まで知らずに生きてきたのだというほどの衝撃。全部ダウンロードしよう。僕が多少なりとも英語を使えるのは、大杉先生(と、高校3年間、厳しくたたき込んで下さった上田先生)のおかげです。大杉先生の偉大なところは、常に「英語を学び始めた最初の頃に特に持つ、新しいことを知る喜び」をいつまでも学習者と共有してくださること。共に、わくわくしながら、新しいフレーズや文化を学んでいくという体験ができるのだ。

さて、そのナパバレー。世界的なワインの産地の一つである。

ツアーで、蒸留所を一つと、ワイントレインで昼食を楽しむプログラム。

サンフランシスコから北上。金門橋は雲(霧)の中。

でも、数十分走ると天候ががらっと変わって、青い空にブドウ畑。

ドメーヌ・カーネロスに到着。



僕らのテーブルをサーブしてくれた、このチャーリー氏。

話をしていると、なんと、タイで仕事をしていたことがある、と。

「コックをやっていてね。バンコクからサタヒープの高速道路建築プロジェクトに携わってたよ」

妻曰く「それって、タイで最初の高速道路ですね!」

意外なタイつながりに、驚くやらうれしいやら。

ワインの解説をしてもらいながら、もう、胸は高鳴る。






ガイドさんが「たくさん飲まれましたね」と驚いていた。そりゃそうだ、飲みに来たのだ!

さあ、ワイントレイン。

全10両かもう少しある中で、唯一の二階建て車両、展望車両。眺めがよい。

一杯めが注がれる前に、ウェイトレスさんから「パスポートを拝見」と言われる。他のテーブルの人たちは要求されていない。やはり、アジア系である我々は、彼らの目には若く(あるいは年齢不詳に)見えるのだろうか。めんどくさいなぁ、というより、むしろ「おほほ」と思ってしまう自分は立派なおっさんである。










折り返し。機関車が先頭から最後方に切り替わる。




残念ながら、食事は期待したほどではなかった。いずれも、もさっとしている。

妻とも「次からこの電車はいらないから、ワイナリーめぐりだけしよう」と意見の一致。

まあ、でも、アトラクションとして、このワイントレインも一度来たのは良かったと思う。