旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

フィッシャーマンズ・ワーフ

帰路でほどよく酔いも覚め、まだ午後5時過ぎ。そして十分すぎるほどに明るい。

ケーブルカーに乗るってフィッシャーマンズ・ワーフへ向かう。

終点で降りて、途中で見かけた土産もの屋の店先。日本の黄色いキャラクターも、猫も頑張っている。

一番賑やかな、ピア39。第39番埠頭。

鮮やかな果物が売られていて、妻がイチゴを買ってその場で食べる。甘い。

2キロほど向こうの小島。刑務所で有名なアラカトルズ島。ここへのツアーも有名なのだそうだが、検討段階で二人とも別に興味を引かれなかった。

名物、密集するアシカ。おうっ、おうっ、と声をあげている。

適当な一軒で軽めの夕食。

フィッシャーマンズ・ワーフ名物、クラムチャウダーイーストを用いることなく、水と小麦だけで発酵させ、その酸味が特徴であるサワーブレッドを容器に使うのだそうだが、それほどお腹に余裕がないので、クラムチャウダーのみ。貝の味が濃くて、ちゃんと美味しい。


リサさんの手書きで「ありがとう」という書き込み、ちょっとうれしくなる。それから、もちろん「チップ」の習慣を持たない人たちも多く来るから、こうやってチップの参考額が出てくるのもありがたい。

毎度毎度20%とか15%を頭で弾いて、小銭を置いたり、あるいはクレジットカード利用で、サインすべき箇所の上部にある、チップのところに額を書き込んでおく。個人的には「なんやねん、チップ。最初から価格に入れてくれ」と思うが、別に僕がそう思ったところで、アメリカの習慣が変わるわけではないので従うものである。

もう少し長く滞在して、いろいろ背景やニュアンスも理解できればまた認識や対処も変わるのだろうが、こちとら旅行者である。しかも、アメリカは初めてでもある。

暮れなずむアシカ。

ミュニのFラインで宿に戻る。