金曜の夜である。常ながら、台所でご飯やつまみを作りつつ飲みつつ。ほとんど、立ち飲み屋状態の日常。
バンコクで買ってきたホワイトアスパラガスをどうやって食べようかと、レシピをぱらぱらと見ていて、シンプルな一品に決めた。
湯がいて、生ハムで巻く。
ハムは、前々回のバンコクで買ってきた、100gで3,000円ほどする品。日常用にもっと手の届く範囲のものも買ってきたが、せっかくなのでと少しだけこの超高級品も。確かイタリアの品だったと思う。サイアムパラゴンの特設コーナーに出ていて、ぱっと見は似たようなものだが値段に大きな開きがあった。
売り子の人(イタリア人?)に「どう違うの?」と聞くと、にやっと笑ってそれぞれ試食させてくれた。
高い方を食べた瞬間、「おほっ」と声が漏れた。それくらい美味しかった。
妻の誕生日に開けようと思っていたけど、幸いなことにバンコクで迎えられたので冷蔵庫でまだ眠っていた。
「食べよう」「うん、食べよう」ということで。ブリーチーズとプチトマトも添えて、おつまみにして。
アスパラガスの独特の香りが、甘い脂肪と合わさって昇華されていく。舌の上にも、鼻腔にも響く。これはいい。
ワインを飲んでいたが、途中からグレンモーレンジに。
「来週のバンコクで、また白アスパラ買ってこよう」と合意。