旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

ラ コリーナ近江八幡

できて以来、いつか行きたいと思いながら、その微妙な距離からなかなかタイミングがつかめなかったもの。

マニラやバンコクよりもよっぽど過ごしにくい、暑熱の大阪の夏もようやく過ぎ去り、行楽に向いた日々がやってきた。午後からは少し雨の天気予報だが、そのときはそのときだと、エイヤと出発。新快速で京都を越えて、さらに琵琶湖東岸を上がる。

近江八幡の駅からバスで15分少々。

さっそくバームクーヘンやソフトクリームを買って食べる。カフェもあるのだが長蛇の列だったからだが、外のベンチも気持ちが良い。

「あらまー、美味しいじゃないの」と娘。

父はアイスコーヒー、母はホットコーヒー、娘はお水。


アマガエルが跳びはねていた。妻が「お父さん、捕まえられる?」と娘の前で期待をこめて訊いてくる。

え、いや、子どものころはよく遊んでいた記憶があるけれど、かれこれもう30年くらいは触れてもいない。正直、気が引ける。気持ち悪いやん。が、しかし、ここで、娘を自然に親しめる人間に育てるためにも、お父ちゃんがいい見本とならねばならぬ!

と、いうことが頭の中を2秒くらいめぐって、意を決して手を出してみる。ふにゃ、ぺと、というカエルの皮膚の感覚が手のひらに。ああ、これは、懐かしい。そういえばこういう感じだった。