旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

Bacchus

土曜夕方、友人夫妻とテニスをしていったん帰宅してシャワー。再度待ち合わせをして、スクンビット11の勝一で軽めの夕食。子どもを授かるためにいろいろ努力をしつつ、「若い頃やったら、もすこし…」と僕より少し年上の友人。

ところで僕の妻は先日からブータン旅行。気兼ねなく一人で過ごす夜なので、お酒を飲みながら読書。

ルワムルディー中程にあるレストランバー。雰囲気もご飯も悪くはないのだけど、どういうわけかさほど足を運ぶわけでないお店。日本だったら駅前の雑居ビルにちょっとしたバーが入っていたりするけれど、あれをもう少しグレードアップした感じ。カウンターの向こうの棚にずらっと並ぶ酒瓶の幸福感。ただし、お酒の種類は広く薄い。(それでもバンコクにいるとありがたい方だ。竹鶴だってある)

辻原登の「許されざる者」。ちょうど上巻を読み終わったところなので、下巻をカバンに入れておいた。さて読むぞ、と思ったら最初の数行でおかしなことに気付いた。読んだことがあるのだ。

でも、どうしても自分のミスを認めるよりは、都合の良い解釈が先に立ち「いやいや、作者の何かしらの意図で同じことを繰り返しているのだろう」と思って段落を進むが、明らかに間違っているのはこちら。思い切って表紙を見るとまぎれもなく「上巻」だった。詰めが甘いのはいつものこととは言え、せっかく楽しみにしていたバーカウンターで読書する一人の週末、のはずが……。

ここの唐揚げがとても美味しいのだが、今回は今ひとつだった、これもちと残念。(食事、全般的にいけます)