旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

DOLMA RESTAURANT

両親、インド旅行の最終日。

美味しいチベット料理を食べに、マジュヌカティラへ。刺激が少ないというのも、最終日の選択肢として選んだ理由である。それは料理もそうだし、この地域に暮らすチベット人や彼らがつくりだす環境も含めて、である。





この後、深夜にデリー空港まで送っていって、おしまい。

70に手が届こうかという両親が、インドの2週間を無事に過ごせたのは幸いだ。僕らの入念な準備とプランニングに依るものだ。

と、思いたいが、実際には、予想以上に頑強な両親故に、であった。

僕らにとっては、散々山中を歩いてくたびれたアジャンタ・エローラの遺跡群さえ「あんなの、歩く内に入らない」と言い切った。しかも父親は、デリー以外では、日課の朝のジョギングまで行っていた。毎夜、僕以上の量の酒を飲みながら、である。

ああ、ゆめゆめ侮るなかれ、我が両親。ますますもって頭が上がらない。

(が、さすがにくたびれたようで、父親は帰国してから1週間ちょっと、走るのを休んでいた。そうだろうとも、ここはインドなのだ。普通に暮らしていても、3年なんとか暮らしていたとしても、予想外のところで疲弊するのは避けられない土地なのだ)