旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

ドゥング・アロイ・デット

日曜の昼。

牛肉麺が食べたい」と妻。「それはよいね」と僕。

エムクオーティエ。

建物の横を滝が流れ落ちる。



テーブルに置かれているカノム・トゥアイ。ココナツミルク味のぷるっとしたお菓子。妻が「懐かしー」と。かつては、よく天秤をかついで売りに来るお菓子だったそうだ。食べた小皿を重ねて、その数で勘定したそうで、妻曰く「回転寿司のシステムが近い」と。なるほど。


タイ人が(うちの妻もしかり)好んで食べる、ボービアソット。甘いが、特色のない曖昧な味のどろっとしたタレと言い、もやし、豆腐、豚、キュウリなどを包む、餃子のようなそれでいてむちっというよりも、もそっとした皮といい。タイは好きだしタイ料理も好きだし、好きになってもう20年以上経つのだが、この料理の魅力が未だに分からない。自分では頼むことはなく、人が頼むとつまむ程度。


美味しいが、牛肉麺と言えば、やはりアソークを少し上がったところにある、セーンセープの鮮烈さには、及ばない。