旅にある日々

異国での生活と、日々の旅。バンコクに9年、ニューデリー3年。今は、12年ぶりに日本。

The China Kitchen

妻がずっと言っていた「ハイアットの中華は美味しいらしい。北京ダックも食べられる」と。バンコクを懐かしむとき、ほぼ筆頭に出てくる料理は彼女の場合、北京ダックであるのだ。

と、いうわけで、日曜昼下がりのハイアット・リージェンシー・デリーの中華レストラン。

これまで、デリーでまともな中華料理には一軒も出会っていないので、それなりにしゃんとしている内装にもある程度は期待が高まる(何事も、あまり期待しても裏切られることばかりなのだ、インドにおいては。だから期待値を上げすぎないことが習い性となっている。悲しいけれど)

下ごしらえされたアヒルが吊されている台所。料理人はどうやら中国人のようだ。期待が少し高まる。この中でアヒルが焼かれるであろう、後ろに見える窯も、気分を高める。

ちなみに僕ら夫婦が選んだのはシャンパン(ローランペリエ・ブリュット)が飲み放題つきのメニュー。一緒に来た友人は「これから急な仕事…」と悔しそうに中国茶とセットのメニュー。

店員曰く、食事の内容は、春節期間中は、いつもとは違うコースを用意している、とのこと。


餃子各種。うむ、やはり特にぱっとしない。

羊肉を四川の香辛料で味付けた冷製。悪いわけではなけれど、ぱさぱさ感が。

鶏とアスパラとキノコの卵スープ。さっぱりはしている。

で、北京ダック。食べ放題だからとたかをくくっていたが、シェフがテーブルで一羽丸ごとさばいてくれる。これには驚いた。

食い入るように見つめる我が妻。

皮だけでなく肉も一緒に供される。妻は「香港スタイルやで」と言っていたが、よく分からない。うん、美味しい。肉の脂っけが少し多すぎる気もするが、悪くない。いや、楽しい。美味しい。

次のメニューに進まず、もう一羽注文。

結局3人で2羽をぺろりと。結構な量だ。明日起きたら、みんなお尻ふりふり歩くんじゃなかろうかというくらい、北京ダックを堪能。

そしてメニューは続く。シャンパンも次々とグラスに注がれる。






他のメニューはさしてぱっとはしないものの、北京ダックに狙いを定めるなら良いレストランだ。その内、一度は夜も試してみよう。