国道8号線に乗ってデリーへ戻る。この数週間、光化学スモッグがひどい。砂塵と排ガスと諸々。唇がぱりぱりする、喉が渇く、目がしょぼしょぼする。部屋がすぐ汚れる。人もしんどいのだが、環境も相当にシビアである。ホテルの部屋にいても、喉がいがいがしていた。
しばらくの間「インドは」そうだと思っていたのだが、それは正確ではなく、どうもデリーが特筆すべき大変さのようだ、と最近分かってきた。まあ、そういうとこで生き延びていかないといけないのだ。
インドで何が一番楽しいかと問われるときに、定番の答えがある。
「インドを出る国際線に乗る瞬間が一番楽しい」と。逆に一番気持ちが落ち込むのはインドに戻る国際線に乗るときである。嗚呼。